1. 発注者支援業務の立ち位置プロジェクトにおける発注者の役割は、プロジェクト全体の責任者として、工事の企画から完了までを総合的にマネジメントし、最終的な完成物の品質と安全性を担保することです。一方、発注者支援業務は業務委託契約に基づいて、発注者の仕事を支援する仕事です。発注者支援業務は発注者と伴走し、技術と経験を駆使してコンサルティングをしながら、発注者の仕事がスムーズに進むようにお手伝いをします。当社の場合、特に高速道路の維持管理の発注者支援業務をメインの仕事としています(一部高速道路の建設工事も実施)。我々の社員は「管理員」と呼ばれる立場で、発注者の管理事務所(工事の場合は工事事務所)に駐在し、日々、発注者や施工業者の現場管理者とコミュニケーションをとりながら、道路整備のための舗装や橋梁、道路付属物等の維持管理(建設)を行う工事の発注者支援業務を行っています。当社の高い技術力とコミュニケーション力が発注者に信頼され、10年以上の長期にわたって1つの事務所で働き続けている社員も数多くいます。2. 高速道路の発注者支援業務の主な仕事発注業務発注から契約の手続きまでを支援することを発注業務といいます。発注者支援業務では、高速道路の維持管理の上で、メンテナンスが必要な箇所はないか調査を行います。そしてメンテナンスが必要と判明すれば、工事を企画・立案し発注者に提案します。しかし、工事の必要性がわかったとしても、発注者が工事を発注するためには、「どのような日程で工事を進めるのか」の"計画"と、「工事費用がどのくらいかかるのか」の"予算"がわからなければなりません。この予算を正確に算出することを積算といいます。発注業務は、まさに発注者支援業務ならではの業務です。工事管理業務工事が発注されると、発注者には高品質な工事が安全かつ期間通りに行われるように、受注者の工事をチェックし、マネジメントする責務があります。管理員の役割は、発注者に代わって、工事が安全・高品質・期日通りに行われているかどうかを厳しく監督することです。これを工事管理業務といいます。施工業者にも工事管理の仕事はありますが、同じ工事管理業務といっても、施工業者と発注者支援では、見る視点が異なります。発注者支援業務では、発注者の目線に立って、要領に則った品質管理ができているか、安全に工事がおこなわれているか、事前に決められた期間に工事が行われるように進捗しているかをチェックします。そして、品質向上のため、時には厳しい目線で工事のマネジメントを行います。発注者支援業者は、日々、施工業者の現場代理人と協議し、より良い工事が行われるように努めます。工事管理業務は安全・安心・便利・快適な高速道路の実現するために無くてはならない、やりがいのある仕事です。3. 発注者支援業務の仕事の流れ発注者支援業務がプロジェクト全体の中で、どのような仕事を行っているかを説明します。当社のメイン事業である高速道路保全の発注者支援業務では、3年など特定の期間を契約期間とし、契約期間中継続して担当地域の発注者の事務所に駐在し、発注者と共に維持管理業務を行うことになります。点検維持管理業務では、日々、高速道路の調査を行います。保全技術と経験を駆使して、構造物の劣化や損傷などメンテナンスが必要な場所はないか、現状を的確に把握し安全性と健全性を判断します。そしてその結果を取りまとめ、補修が必要な場所が見つかればすぐに補修工事の計画に取り掛かります。現地調査工事計画を立てるために、工事対象の現地がどのような状態になっているかを調査します。調査結果をもとに、現地の条件を洗い出し、発注者とすり合わせを行います。設計工事計画を立てるのに必要な予算と工期を計算するため、設計業務を行います。設計業務では建設コンサルタントに工事費を計算するための設計図面の作成業務を発注します。そして出来上がってきた図面に対して、チェックや修正指示を行います。その後、工事を実施するための設計図面の作成業務を同様に発注し、チェック、修正指示を行います。予算設計図書(設計図や仕様書など工事に必要な全ての書類)の準備ができると、入札によって、施工業者を選定します。そのために、まず工事の入札の公告と設計図書の交付をします。そして入札参加者に対して、技術的な提案等も含めて評価し、最終的な施工業者を選定します。施工業者が決まると、契約のための書類を作成し、契約を締結するためのサポートをします。施工工事が発注されると、高品質な工事が安全かつ期間通りに行われるように、受注者の工事をチェックし、マネジメントする責務があります。発注者支援業務では、発注者に代わって工事に関する管理を行います。特に安全面や品質面に気を配り、安全安心な高速道路が維持されるように、施工業者の仕事をチェックします。また、工事の施工中に工事のやり方などについて変更がある場合には、発注者と受注者の間に入って協議資料を作成し、設計変更に対応します。検査工事目的物の品質を担保し、定められた材料や方法に従って工事が行われたかを検査します。安心・安全の実現のため、厳しい目線で施工業者の工事品質を確認し、必要に応じて再工事の指示などを行います。竣工工事が完了すると、工事目的物の引き渡しのために完成した物の最終検査(竣工検査)を行います。つまり設計書に示された品質や出来形の通りに完成しているかどうかを確認します。検査結果に問題がなければ、工事中の設計変更も含めて、工事全体にかかった費用を精算します。さらに施工業者の工事成績を算定するなど、竣工のための手続きを行います。発注者支援業務では、このように技術や知識を駆使して、プロジェクトに関する業務をおこないます。また発注者の使命を理解し、その実現のため、共に走り続けるというスケールの大きな仕事です。当社は品質の高さと発注者への気遣いの質の高さが随一です。その結果、発注者からの信頼を頂き、契約更新によって長年一つの同じ事務所で働き続けることが多いことが当社の特徴です。そして当社は100年先も発注者に信頼されつづける会社となることを目標に、技術力を磨くことはもちろん、誠実に取り組み、切磋琢磨して成長する組織づくりを行っています。4. 発注者支援業務で働く魅力当社の事業である発注者支援業務は、発注者側の視点でプロジェクト全体を見ることができ、民間の施工管理にはない経験を積むことができます。また技術力を駆使した仕事を行うことができ、技術者として学び・成長することができます。そのため、キャリアアップを目指し市場価値を高めていくことができます。また給与面が高く、技術力やコミュニケーション力に見合った評価を受けることができ、そのうえワークライフバランスも良いため、働きやすい環境が整っています。メインライン・エンジニアリングでは発注者支援業務に携わる施工管理技術者を募集しています。我が社は30代が中心で若手が働きやすい環境です。風通しのよい環境を整えることに力を注いでおり、技術力の高い社員が率先して、若手を大切に育てていこうという風潮があります。従業員同士のコミュニケーションが活発なだけでなく、社長を含めた経営陣とも日ごろから密にコミュニケーションをとることができ、意見を言いやすい職場づくりも心掛けています。業務効率化にも積極的に取り組んでおり、過去のやり方に縛られず、新しいツールも柔軟に取り入れています。我が社は、これから100年先も発注者に信頼されつづける会社を目指すために、誠実で技術力も高い社員の方々を大切にしています。ぜひメインライン・エンジニアリングで、発注者の方々と共に、やりがいのある大きな仕事に取り組んでみませんか?